製品PR動画DVDの編集・制作 (4):サイドスーパー・サイドパネル

【動画の目的を完遂するために】———————–

商品プロモーション動画は、
見ていただくことが目的ではありません。

その動画を見た人が、その商品を購入、
あるいは購入検討に入れる。
こうしたアクションが引き出すことが、最終目的です。

当方のような制作業者は、
こうした商品プロモーション動画が持つ
本来の効果を引き出すべく、
あれこれ工夫を凝らしています。

そうした工夫の中のひとつを、
今回はご紹介したいと思います。
ご紹介するのは「サイドスーパー」。

これはどういうものかを説明します。

【ワイド画面と4対3画面】———————–

現在、もう意識している人も皆無だと思いますが、
今から20年以上前まで、テレビの画面の縦横比は「4対3」でした。

これが、BSデジタル放送の開始とともに
「16対9」に変更され(2001年頃)、
ようやく国内でもワイド画面が標準アスペクトに。
そして現在に至っているわけです。

これは考えてみると、ひとつの示唆を提示しています。

つまり、確かにワイド画面の方が目に収まりはいいが
別に4対3の枠内だけで絵を表現しても、
形としては(情報提示方法としては)
普通に成立する(していた)、ということです。

【サイドパネルの有効性】———————–

この原理を逆手にとって画面デザインしているのが、
いわゆる「サイドパネル」です。

つまり、16対9の画面のうち、左側の4対3分の面積を動画用に用い、
残りの部分を「情報表示エリア」として使う、というレイアウト。
これが「サイドパネル」と呼ばれるものです。

活用例としては、地上波放送では朝の情報番組や
選挙報道、また通販番組などでの採用例が挙げられます。

そしてここでもご紹介しているとおり、
商品プロモーション動画でも活用されています。

掲載されている画像は、その一例。

このようにサイドパネルがあれば
商品名、メーカー名、価格など。
さまざまな情報を自然な形で「常時表示」することができます。

【サイドパネルのメリット】———————–

ではこのサイドパネル。どんなメリットがあるのでしょうか。

端的に言うと「いつ・どこから見始めても
『何のための映像か』が見てすぐわかる」ことです。

●どんな商品の紹介で、●値段がいくらで、
●どんな利点があり、●どんな形をしているか。

これらの情報が、常時画面の右端にまとめて表示されている。
このため、映像をどの段階から見ても、
伝えるべき最低限の情報を提示することができるわけです。