【ケーブルレスについて】———————–
さて。今回は少し内輪、
技術クルー内部でだけ通じそうなお話になります(笑)。
つまらないと思いますが、
おヒマならお付き合いくださいませ。
今回は、現場の「ケーブルレス化」のお話。
ケーブルレス。言葉どおり、ケーブルを使わないということ。
昨今では、スマホ関係の技術の方々の間で
多少語られることのある内容かもしれません。
ですがわたしたち撮影現場の人間の間では、
実はもうずっと前からホットな話題なのであります。
【煩わしいケーブルの存在】———————–
というのも。撮影現場というのは
皆さんもイメージしやすい通り、
やたらとケーブルが這いまわっているもの。
照明の電源、撮影機材のケーブル、音声のコードなどなど。
見た目も煩雑で美しくないうえに、
予想通りひっかけてこけそうになったり、
最悪の場合、ケーブルにつまずいて引っこ抜いてしまったり。
とにかくこのケーブルという代物。
これまで撮影現場では、まさに「必要悪」的な存在だったのです。
【照明がケーブルレス化】———————–
それがここにきて、いっきにケーブルレスの現場が
あちこちで実現を始めています。
まず大きいのが、照明のLED化にともなう
バッテリー駆動によるケーブルレス化。
写真のように、照明がバッテリーで
駆動できるようになりました。
LEDの消費電力は、従来のハロゲン照明の約1/10。
これにより、バッテリーでの(現実的な)運用が
やっと実現した、というわけです。
【音声のケーブルレス化】———————–
続いて、音声のケーブルレス化。
音声をケーブルレスにすることは、実はもともと
さほど難しいことではありませんでした。
しかしそれが災いし、どこもかしこも
アナログで無線化。これにより、
今度は混線のトラブルがあちこちで発生する原因に。
その問題が近年、急速に解決に向かいました。
そう、ブルートゥ-スによる無線化です。
ブルートゥースの登場により、混線を気にすることなく
音声を無線で伝達することができるようになりました。
この写真が実際のアイテムですが、
こんなに小さい機器で無線化ができるわけですから
とても便利ですよね。
【シンプル化で事故防止】———————–
その他にもいろいろありますが、
こうした細かなケーブルレス化によって
現場が飛躍的にシンプル化し、
無駄が省かれるようになりました。
当然、事故やトラブルも激減しています。
撮影現場では、積極的にケーブルレスを導入したい。
今回はそんな技術よりのお話でした。